日誌

2022-11-10 19:48:00

出展作品紹介 緑灰釉浅鉢 6寸

s4D54FCF8-2687-4342-8E7A-BD00A8AC8CDF_R.JPG

《11/3-13 井上茂個展開催中》


展覧会後半となった展覧会5日目も無事終了しました。
少しずつ店内はすっきりしてきましたが、まだ重ねて展示しているうつわもあって、それを皆さんが真剣に見比べてくださるのが嬉しい。
私が気に入っている作品もまだありますが、それはいったいどうなるのか…
明日もぜひお待ちしています◎

s887D8C54-1FF1-4B0B-BC75-BA7F17F18CD0_R.JPG
s7BA41AF6-AA76-4F3E-AA44-9B0F07954D18_R.JPG


木々の緑と、朝焼けや夕焼けが映し出されたようなうつわです。
井上さんが、窯焚きの火を酔わせるようにぐるぐるさせて焼くんです、と話していました。
それゆえに、窯の中の状態が不均一になり、ますます個体の表情が多彩な作品を生むのだそうです。
見込みの釉溜まりが印象的なこの定番の緑灰釉の浅鉢も、展覧会となれば様々な表情のものが並びます。


s6079B3FC-AD25-491A-B292-5644806975B3_R.JPG
s9D03AA0B-9DA0-4DE3-B4F5-0B55810D693E_R.JPG


おなじみの方は名前の通り緑色の透明感あふれる色の印象が強いと思いますが、中には失透しているような珍しい個体もあります。
灰の中の不純物とされるようなものも井上さんはできるだけ生かし、表情を引き出しているのです。
緑色の中に、白い結晶体のようなものが浮遊する不思議な個体。
白波が砕けるように貫入し泡が立ったまま、時が止まったような個体。
どれもひとつひとつに個性があります。


2C0E5B56-0218-4991-AA72-7B090B1BCD5E.JPG

見込みを取り囲む淡い夕焼けのような色の中にもグレーが入っていたり、薄紅色が表れています。
情感豊かで、悠々と重なりゆく美しい色あいの、自然の中の風景を眺めるかのようです。
料理もおのずから、季節感のある食材を選びたくなります。


620F4031-2E15-4DDC-8AF0-FB3B5CF57A81.JPG



こころの風景|井上茂 個展
2022/11/3(木・祝)-13(日)
12:00-18:00
▽2日目からは入場自由(予約不要)
最終日11/13(日)のみ16:30終了

- クレジットカードのご利用が可能です