日誌

2023-08-17 17:19:00

掴み取ろうと

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近藤康弘さんの個展まであと9日。
近藤さんの菊練り。

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同じ益子の陶芸家仲間の方の薪窯焼成に、自分の作品も入れてもらい共同で窯焚きをすると言っていた近藤さん。
予定では13日から焚き始めるということだったが台風もあり果たしてどうなったのか。
気になって電話をかけた。
すると予定通り13日から始まり六日間の長丁場を終え、明日18日に終わるという。
益子ではさほど台風の影響を受けることはなかったという。
雨降りは続いているが、これくらいの雨なら問題ないという。
さすが益子の男たち。

ただ焚き終わっても、窯からすぐに作品を出すことはできない。
窯焚きと同じ日数くらい、窯と中の作品が冷めるのを待たなければならないからだ。
出来が分かるのは、あともうしばらくかかる。

そして明日からは、自分の薪窯でも焼成を始めるという。
地下水が染み出し、窯の火の燃焼がうまくいかず温度が上がり切らないという状況は恐らくまだ完全には改善されてないはず。

うまくいかないかもしれない。
それでもチャレンジするという。

うまくいってもいかなくても、窯焚きというのは一回一回が大切だ。
やってみなければ何が良くて何が悪いのかわからない。
成功も失敗も収穫だ。
課題を発見し、実践を重ねることで得られるものがある。
得たものをまた分析し、傾向と対策を練り、また次へ挑む。
その積み重ねだ。

自分の手で作った窯の困難に直面しているが、それを乗り越える術を近藤さんは掴み取ろうとしているんだな、と思った。
近藤さんにとって喜びや収穫の多い窯焚きになってほしいと願う。
どうか皆さんも心の片隅で応援してもらえると嬉しい。


8月展 近藤康弘 陶展 Nouvelle page
2023/8/26(土)-9/3(日)
12:00-18:00
会期中休 29(火)、30(水)
最終日のみ16:30終了
- 本展は予約制ではありません
-ただしお客様多数の場合は密にならないよう 外でお待ち頂く場合もあります