日誌

2023-08-21 22:42:00

こころの余白としての

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近藤康弘さんの個展まであと5日。

なんとなく夏もそろそろ終わるような、そんな気配を横に感じながら近藤さんのピッチャーを眺めた。
私はピッチャーという道具がとても好きで、水やお湯、飲み物を入れたり草花を生けたりと、頻繁に手にする。

でももし平均的なデータを取ってみたとしたら、必ずしもピッチャーや水差しは日常を送る上では必要不可欠な道具ではないのかも、と思い当たった。

と言いつつもピッチャー好きとしてはやっぱりおすすめしたい。
益子焼では実用的な生活雑器のひとつとしてピッチャーはよく作られている印象がある。
益子焼の流れをくむ近藤さんもまた展覧会などでは必ずピッチャーを作って披露してくれる。

近藤さんのものは、持ち手の角度がとてもちょうどいい塩梅で持ちやすい。
しっかりと握りやすい柄の太さで、傾けた時にも安心感がある。
口先の造りも心得たもので、しっかりと水が切れる。
とても実用的。

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なくてもいい。

けど実はとても実用的で、あると暮らしが美しく豊かになる。
ゆとりや、こころの余白としての道具といってもいいのかもしれない。



8月展 近藤康弘 陶展 Nouvelle page
2023/8/26(土)-9/3(日)
12:00-18:00
会期中休 29(火)、30(水)
最終日のみ16:30終了

- 本展は予約制ではありません
-ただしお客様多数の場合は密にならないよう 外でお待ち頂く場合もあります