col tempo 土居祥子 個展「つながり/循環 ─大きな流れの中で」

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col tempo 土居祥子 個展「つながり/循環 ─大きな流れの中で」

lead artist|col tempo 土居祥子(革)
guest artist|片田学(木工)、吉田慎司(中津箒)

2026年3月14日(土)‐29日(日)
12:00‐17:00
休廊日 17日(火)、18日(水)、24日(火)、25日(水)
内容 即売とオーダー

- 最終日の29日(日)のみ16:30終了
- 事前予約制ではありません
- お支払いは現金のほか各種クレジットカードをご利用いただけます
*会期後のオンライン展覧会につきましては未定です/開催の折にはこちらからアナウンスを行いますので恐れ入りますが事前のお問合せはお控えください

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3月14(土)より、革を素材とする作家 col tempo 土居祥子さんの個展を開催いたします。
同時に土居さんが日頃から愛用する木の器の作り手である片田学さん、箒の作り手である吉田慎司さんをゲストにお迎えします。
土居さんがものづくりという広大な道で縁あって出会い、こころからの愛着を覚えている道具を作る作家仲間の存在は、深く揺るぎない力、励ましになっています。
3人による表現や思いのキャッチボールもこの展覧会の大きな魅力のひとつです。

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フィレンツェの伝統的工芸品である縫い目のない優美な立体造形と豊かな色彩を持つコインケースなどの革小物。
しっとりとした上質な革を用い丁寧に仕立て、使えば使うほどに育つ、静かな佇まいの黒を基調としたバッグ。
土居さんが生み出すものは、手に取り身につけることで、豊かで穏やかな瞬間へと導いてくれます。

もともと百貨店社員として革小物を販売してた土居さんはいつしか革に魅了され、革工芸の教室に通う中、旅先のフィレンツェで伝統的なコインケースに出逢います。
その後改めてフィレンツェに短期留学し、彼の地で伝統的なバッグづくりと革工房で学びの日々を送ります。
帰国後も身のまわりで手に入る材料や道具で試行錯誤しながら制作経験や作品発表を重ね、現在は滋賀を拠点に制作されています。
フィレンツェ伝統の革小物の技術を惜しみなく教えてくれた師匠が来日する際には、必ず会いに行き、日頃の仕事を見てもらい懸命に耳を傾けるそうです。
受け継がれてきた技術や工夫が表す意味を考え、感謝し、手を動かすことを土居さんは大切にされています。
その姿勢は「先人たちが受け継いできた歴史や知恵の結晶を次代へ渡す」ことを重んじ、自らに接してくれた師の精神を受け継ごうとしているとも言えるでしょう。

滋賀での制作を軸に、展覧会に野外クラフトイベントへの出展も継続的に行いながら、幼い二人のお子さんの母としての日常も過ごし、様々な角度からものづくりに向き合っている土居さん。
師から受け継いだ確かな技術や精神性に加え、自身の暮らしや様々な出展での交流を通して培われた独自の感覚が重なり現在の作風が形づくられています。

本展では、新しい取り組みとして床革(とこがわ)素材を使用した様々なサイズの蓋物をお披露目します。
床革は革の厚みを調節する革漉きの際に出る下層部分の革で、処分されてしまうこともあるとか。
強度や耐久性は表革には劣るためメイン素材としては使いにくく、さりとてその雰囲気や手触りは他の革にはない得難い独特の味わいがあり、素材の循環という観点からも土居さんは長らく用途を探ってきたといいます。

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無理のないかたちで暮らしに役立つものをと手掛けた「床革貼箱」、革小物に加わった新色や「ペンケース」、近作のミニショルダー 「walk」など、洗練を重ねた近作もご覧いただけます。
まるで使う人そのもののように変化し、あなたの一部へと。
土居さんのうつくしい手仕事が、使う人のこころと身体の巡りに潤いを与えてくれますように。
春のお出かけシーンも増えるこの機会に、ぜひ手に取ってお楽しみください。

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