つながり/循環 ─Inspiration takes flight 森谷和輝 個展

つながり/循環 ─Inspiration takes flight
硝子造形 森谷 和輝 個展
2026年7月11日(土)‐26日(日)
12:00‐17:00
休廊日 14日(火)、15日(水)、21日(火)、22日(水)
作家在廊日 11日(土)予定
- 最終日の26日(日)のみ16:30終了
- 混雑緩和のため[初日の一部時間帯のみ]入場制限を予定しています(詳細は後日告知)
- 予約入店制ではありません
- お支払いは現金のほか各種クレジットカードをご利用いただけます
*会期後のオンライン展覧会につきましては未定です/開催の折にはこちらからアナウンスを行いますので恐れ入りますが事前のお問合せはお控えください
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制作をしている時、ふと前に聞いたこと、見たものが思い出されてヒントになることがあります。
その時は理解できなくても、後からそうかと気づいたり、無意識に影響を受けることで自分の好きなもの、つくりたいものに近づいていくように思います。
本をもらって読むうちに読書のための照明をつくりたくなったり、「夏の手触り」というテーマをもらってガラスにリネン生地を写してみたりしました。
実用品をつくる上で、人とのつながりはつくる事の意味や動機を与えてくれます。
また自分のつくる物も誰かに影響を与えて、続いていくものでありたいと願っています。
──森谷 和輝
森谷和輝さんは、実に純真で透明感にあふれた硝子をつくる。
穏やかに浮遊しているかのようなゆるやかなフォルムは、時にユーモラスに、時に無邪気さも湛え、見る人のこころを柔らかくさせる。
大学時代から硝子工芸を始め、卒業後は2つの工房で勤務し、2011年から福井県敦賀市で制作を続けている。
個展や企画展を合わせると、百職では今回20回目の出展となる。
展覧会の際には打ち合わせと称しお話をする時間を頂戴しているのだが、そんな時の森谷さんはどちらかというと自ら話すより、こちらの話に耳を傾けてくれる。
単なる聞き役というわけではなく、話に耳を傾けながらも私を通り越しもっと遠い先を見ているような時がある。
記憶の引き出しに話を収めながら、そこから何かを探り出そうとしているのかもしれない。
正直なところ私は創造性のある店主ではなく、重ねてきた森谷さんとの対話や展覧会における要望は断片的で、イメージの石ころのようなものが多かったが、つくり手はそれを拾い集め保管してくれており、ある時不意に彼の手によって星のように輝き出すのだった。
様々な思いや希望の断片は、ひとつずつ丁寧に輪郭が与えられ、時間をかけ生み出されている。
今もなお進化し続けている、森谷さんとの出会いのきっかけとなったドライフラワーのための花器〈sei〉。
夏の手触りというテーマから発想してくださったリネン皿、個展「ガラスのある生活」で初めて披露されたキルンガラスの花器類も思い出深い。
作家自身が硝子の自家リサイクルを模索する中で作られた〈水の石〉は本展の主題の循環とも通じ、彼のひとつの転換点、新たな予感をも思わせる。
自らを含めた人とのつながりによって生まれた硝子は、今後もよりうつくしく磨かれ、育まれていくだろう。
歳月をかけてめぐる、うつくしい星々の運行のような作品群を本展でご紹介することができて、今年もとても嬉しい。