つながり/循環 -時の舟- 木工 濵端弘太 個展

つながり/循環 -時の舟-
木工 濵端弘太 個展
2026年10月31日(土)‐11月15日(日)
12:00‐17:00
休廊日 4日(水)、5日(火)、10日(火)、11日(水)
作家在廊日 未定
- 最終日の11月15日(日)のみ16:30終了
- 予約入店制ではありません
- お支払いは現金のほか各種クレジットカードをご利用いただけます
*会期後のオンライン展覧会につきましては未定です/開催の折にはこちらからアナウンスを行いますので恐れ入りますが事前のお問合せはお控えください
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自分の作品作りにおいてですが、古いものや自然にあるものなど参考となるものをモチーフにしてそこから作る作品もあれば、誰かの言葉がきっかけで新たにやってみようと思った作品や、サイズ感や持ちやすさなどについてアドバイスをもらって改良へと繋げた作品があったりして、出会ったものや人とのつながりからヒントを得たり影響を受けたりしながら制作することが多くあります。
そうして自分が受け取ったものを作品へと変えて、次は自分が渡す番になるわけですが、それが手にしていただいた方にとって穏やかな時間の小さな楽しみであったり、日々の中で心地良く共にあるものであったなら嬉しいです。
良いバトンを渡せたらなと思いながら制作しています。
──濵端 弘太
濵端弘太さんが作るものには独特の品が漂っている。
同じ樹種でも各々ある個性を生かすように、静けさを帯びたうつくしさをひとつひとつに施す。
それでいて仕事ぶりは、潔い気風の良さを纏った職人的な姿勢も見える。
数年ぶりに長崎の工房へとお邪魔し、彫る工程も久々に見せて頂いた。
作家は滾々と刃物を振るう。
締めるところは締める厳しさ。
細部にとらわれ過ぎず臆せず動じない精神力。
その姿は、絶え間なく静かに燃え続ける白い炎と重なった。
印象的だったのが
「地面により近くなるようなものづくりを目指したい」
と話されていたことだ。
その深いところまでは、未熟な私では完全には理解し切れないけれども
彼がすでに次の新たな章に足を踏み入れているのだと感じた。
今回の個展について訊ねると
「これまでの一回目から三回目までの展覧会、その時々でやりたくても出来なかったものがあり、それを今やりたいと思っています」
と話してくれた。
展覧会を経てきて、作品制作の際に生じた自身の思考、課題、お客様からの言葉やアドバイス。
それらを自らの中に積み込むことで、次の制作へつながっていくという。
彼のものづくりの視点から考える〈循環〉は、壮大でも特別なものでもなく、寧ろ当たり前の物事の中にあるのだと言う。
展覧会は、物語が生まれるのに似ている気がする。
ひとつ終われば次の新しい仕事に向かうけれど、経てきた時間がリセットされるわけではない。
物語は実は続いているし、巡っている。
前回から三年の月日が流れ、今回四度目の展覧会をさせて頂く。
三年分の刻を積み込んだ舟を漕ぎ出す。
作品群を振り返り、手放すものは手放し、残していくものを研ぎ澄ます。
舟は往く。
そして私たちを新たな風景へといざなうのだ。