読み物

とりもと硝子店 標 ①

標

標(しるべ)は、もともと「知る方(へ)」に由来するという。

そこから派生し、多くの意味が生まれた。

① 行く道の案内をすること。また、その人やそのもの。道案内。みちしるべ。
② 知識や行動などについて、うまくいくようにみちびくこと。また、その人やそのもの。知るたより。知る方法。手引き。みちびき。手がかり。
③ 結論を導く根拠ないし手がかり。それとわかるしるしやかたち。証拠。
④ (知辺) ゆかり。また、ゆかりある人。知人。

とりもと硝子店さんの作品「関守石」。
関守石というのは神社仏閣等の一部の立入禁止の場所を「立入禁止」と書く代わりに、その石を置くことで人々に言葉を使わずに「ここから先は入らずの場所なのだ」と伝える、静かなしるべの存在。

しるべの関守石へ願う。
どうかこれから始まる展覧会へと、見る人々を導いてくれるものとなってくれるように。
そして、とりもと硝子店さんがこれから進む道を指し示す大きな未来への布石、輝くしるしとあれ。

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