読み物

As it is. ①

三島7寸皿.jpg

自然体


百職では2019年のグループ展参加以来、5年ぶりの出展となる高木剛さん。


誰もがささっとカジュアルに使えます、という雰囲気のうつわかというと少し話は違ってくるかもしれない。
ただその居ずまいや質感。
手に取って見れば見るほど味わいを覚え、どんな料理を盛ろうかと料理好きやおいしいものに目がない人々の心をくすぐるのが高木さんのやきものたちじゃないかと思う。

朝鮮の李朝白磁や粉青沙器。
日本の古い粉引に唐津のうつわ。
このような古典的なやきものから学び続け、触発されてきたという。
海を超え時を超えた様々なアジアの古陶磁たちが持っている「普遍」を抽出し、自然とにじみ出てくるようなやきもの作りが高木さんの魅力であると思う。
古い時代のやきものを徐々に紐解き解釈していくと、今の時代に生きる高木さんの姿が自ずと映し出される。

どこかの国のどこかの時代。
どこかの旅路のほとりで出会ったことがあるような。
深いところに刻まれた遥かな記憶を柔らかく刺激する。
高木さんの手がける自然体の、ありのままのうつわたち。
古陶磁のおおらかさや愛嬌を漂わせながらも、シャープなラインを持ち洗練されたフォルムを見せる。

長年住まわれた京都から、2020年夏に高木さんは福岡県うきは市に制作拠点を移され、新たな環境を切り拓かれた。
変化していく日々の波の中、たゆまず歩み続ける高木剛さんの姿を映し出した作品群。
どうぞこの機会に楽しみにお越しくださいませ。
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