読み物
ととのえる その空気、風景、姿勢 ①

作家紹介 飯島たまさんへの一問一答
飯島たまさんとはどんな作り手でいらっしゃるのか。
ご紹介のため過去のインタビューも併せてご覧頂けるようにしました。
ぜひこの機会にご覧ください。
「『布が織り成す無限の譜面』 飯島たまさんインタビューエッセイ」
https://tenonaru100.net/photo/album/1168515
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飯島たまさんへの一問一答 /ととのえる、そのほか
通奏低音のように。
それは物事の底流に在るもので、気付かぬうちに知らぬ間に、もの全体に影響を与える。「もの自体」だけではなく、根源となるその作家自身の存在は欠かせない。それだけに作品のみならず出展作家さんのことを少しでも知って頂きたいという思いがいつもあります。
簡潔な一問一答ですが作家さん自身からの誠実な言葉と考えをお読み頂きながら、作品を紐解く手助けや愛着を深めていく入り口になれば幸いです。
今回は展覧会テーマにちなんだ「ととのえる」から連想されることへのご質問を中心にお聞きしてみました。
質問1
はじめましての方に向けての、経歴とは違う自己紹介をお願いします
───植物に関わりたくて、アートに興味があり、読書が好きで、歴史文化も学べて、少し理系の刺激が欲しくて、それで暮らしを彩ることができるものづくりができたらと長いこと探していたら「はたおり探検隊」に出会って、いまここにいます。
質問2
子供時代はどのようなお子さんで、どんなことに興味をお持ちだったか、思い出などをお聞かせください
───がんばったらいいことがあると信じて「野良猫」と野草と星空と本に支えられて、挫けずに前向きにと言い聞かせて。
質問3
今まで訪ねた中で、最も印象に残っている場所はどこですか。その時の思い出もよかったら少し教えてください
───イギリスとフィンランドの森、サントリーホール、杉玉屋、上智の研究室。
質問4
工房やご自宅などのDIYや整理整頓は好き(或いは得意)ですか?また、制作作業に入るためにある程度は場を整える必要もあるかと思いますが、気を付けていること、大事にしていることはなんですか?
───整理整頓が好きなのかはわからないのですが、自分のものは自分で片付けたいと思っています。置き場所を決めてしまいたいので。お掃除は誰かにしていただくことは大歓迎なのですが…
DIYも好きではないのですが必要な時には(頑張って)します。上手な方でこちらの要望に応えていただける方にお願いできたらそれが一番です。道具がたくさんありますので布物はなるべく色彩を揃えるようにしています。道具が溢れた工房が素敵だなと思うのですが、不思議と自分のところはなるべくスッキリしまいたいのです。
質問5
感情が乱れた時、落ち込んだ時の「心の整え方」は?
───猫を愛でながら紡ぐ、本を読む、好きなポットキャストをきく。
質問6
ものづくりを新たに志したい方に向けて、これは大切だよということを一つ挙げるとすればなんでしょう?
───染織をされる方でしたら、これは私の希望なのですが素材や環境、時代を知り様々な角度から熟考することを怠らずに自分にあった制作を見出していただけたらと思います。そしてどうかネットに溢れる技術を鵜呑みになさらないように。
質問7
これまで皆さんは一定期間、継続して今のお仕事をされてきたと思います。自分の力でものごとと向きあい続ける中でご自身が学ばれた一番大きなものはなんでしょうか?
───まだよくわかっていないのです。
質問8
これから迎える春の季節で一番好きな食べ物と、もしそれについて思うことがあったら教えてください
───タケノコ。アク抜きして刺身、炙って醤油をちょろり、若竹汁、土佐煮・・・炊き込みご飯にせずにいただきたい。竹林も好きです。
飯島 たま【いいじま たま】略歴
山梨県に生まれる
2000年から2004年 イギリスや国内を旅し大学へ編入したりするなか糸を紡いで布を織るところを訪ね歩く
2006年から2018年 早稲田大学オープンカレッジ植物染めの講座を受け持つ
2014年 フィンランドの演奏家と共演
2019年/2022年 日本民藝館展 準入選
2024年 日本民藝館展 葛暖簾 入選