読み物

ととのえる その空気、風景、姿勢 ③

作家紹介 小川麻美さんへの一問一答

作家紹介 小川麻美さんへの一問一答

小川麻美さんとはどんな作り手でいらっしゃるのか。
ご紹介のため過去のインタビューも併せてご覧頂けるようにしました。
ぜひこの機会にご覧ください。

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「『うつわに残るあたたかさ』 小川麻美さんインタビューエッセイ」
https://tenonaru100.net/photo/album/1168550

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小川麻美さんへの一問一答 /ととのえる、そのほ

通奏低音のように。
それは物事の底流に在るもので、気付かぬうちに知らぬ間に、もの全体に影響を与える。「もの自体」だけではなく、根源となるその作家自身の存在は欠かせない。それだけに作品のみならず出展作家さんのことを少しでも知って頂きたいという思いがいつもあります。
簡潔な一問一答ですが作家さん自身からの誠実な言葉と考えをお読み頂きながら、作品を紐解く手助けや愛着を深めていく入り口になれば幸いです。
今回は展覧会テーマにちなんだ「ととのえる」から連想されることへのご質問を中心にお聞きしてみました。


質問1

はじめましての方に向けての、経歴とは違う自己紹介をお願いします

───20代の頃、うつわに興味を持ち始め、陶芸教室にも通ううちに、どんどん深みにはまっていきました。教室の先生が長年ものづくりの世界で生きてきた(木工、溶接、陶芸)器用な方だったので影響を受けたのもあります。結婚を機に相模原に移り、現在は自宅の一角に工房と窯を構え制作しています。


質問2
子供時代はどのようなお子さんで、どんなことに興味をお持ちだったか、思い出などをお聞かせください

───今振り返ると、子供の頃から、手を動かして時間をかけてコツコツつくり上げる作業が好きでした。覚えているのは、自分の髪結いに始まり、妹の髪の編み込みをしたり、リリアン、チクチク縫いで小物を作ったり。図工と家庭科の時間が一番好きでした。習い事の剣道は幼稚園の頃から7年間、週2回の練習を殆ど休まず通い、大人しいながらも負けず嫌いな精神力、集中力などを養われた気がしています。

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質問
3
今まで訪ねた中で、最も印象に残っている場所はどこですか。その時の思い出もよかったら少し教えてください

───最も、と言われると決めきれないのですが、記憶に新しい印象的な場所は、昨年沖縄へ旅した際に、やちむんの里の奥地にあった陶工房一帯の雰囲気。緑に包まれて、年季の入った建屋、窓からちらりと見える仕事場。外には猫たちがたくさん寛いでいて穏やかで自由な空気感が何とも良いなぁと思いました。


質問4
工房やご自宅などのDIYや整理整頓は好き(或いは得意)ですか?また、制作作業に入るためにある程度は場を整える必要もあるかと思いますが、気を付けていること、大事にしていることはなんですか?

───整理整頓は得意ではないけど好きです。自分なりに使いやすい仕組みなどを考えてそれがよい感じにまとまると小さな自己満足に浸ったりして(笑)仕事場は狭めの限られたスペースなので、うまく動けるように什器や道具を配置しています。そこに猫たちが来ると寛げる場所を作ってあげなくてはならないので大変です(笑)

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質問5
感情が乱れた時、落ち込んだ時の「心の整え方」は?

───深く呼吸をする、あたたかい飲み物を飲む。息子や猫たちにハグする。庭に出て植物を愛でる。


質問6
ものづくりを新たに志したい方に向けて、これは大切だよということを一つ挙げるとすればなんでしょう?

───その「もの」に惹かれた感動の気持ち。体力、精神力は大事。

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質問7
これまで皆さんは一定期間、継続して今のお仕事をされてきたと思います。自分の力でものごとと向きあい続ける中でご自身が学ばれた一番大きなものはなんでしょうか?

───素材の特性を踏まえて考える力(想像)と挑戦の地道な繰り返し。


質問8
これから迎える春の季節で一番好きな食べ物と、もしそれについて思うことがあったら教えてください

───ちょっとほろ苦い青菜のお浸しだったり、炒め物だったり、、シンプルな味付けでもりもり食べたいと身体が妙に欲する時があります。

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小川 麻美【おがわ あさみ】略歴

神奈川県秦野市出身
2002年 早稲田大学商学部卒業
2006年 趣味として陶芸教室に通い始める
2010年 同教室のアシスタントを勤める
2011年 本格的に制作、販売活動などに専念
2012年 神奈川県平塚市にて独立
現在、結婚・出産を経て神奈川県相模原市に移築、作陶する

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