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はじまりまたはおわり おわりまたははじまり ③

とりもと硝子店さんの見る冬の風景や風物

とりもと硝子店さんの見る冬の風景や風物



豊かで澄み切った水のような透明ガラスと、湯気のようにあたたかな白の耐熱ガラスで制作するとりもと硝子店さんの鳥本雄介さんと由弥さんが暮らすのは京都府京丹波町。
お二人にもそこで暮らす中での冬の風景や風物を訊いた。

「次の冬が引っ越してからの最初の冬になるので、楽しみにしているのです。
どんなところにどんなふうに雪が積もるのか。
どこで雪遊びをするのか。
ワクワクしてます。

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冬の空気、光の具合が好きですね。
冬に流れる川の水の色は少し青みがかって見えます。

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光の強さや角度のせいかなと思っています。
それとキンとした空気。
冬ならではの透明度の高い空気を思い出しました。
──鳥本雄介」


「2月生まれの私にとって冬はとても身近です。
雪、薄氷、氷柱、霜柱等々、水が映す冬の情景は次々と変貌して美しく、私を捉えて離しません。

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雪深い富山で暮らしていた頃、雪は白ではなく、透明の集まりである事を体感してから、更に冬が好きになりました。
降り続く雪が、街灯に照らされて雪野原に描いた一面の降る雪の影。
いつか形にしたいと想い続けているシーンです。

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今も雪深い地域に暮らしています。
冬に再会する度に新しい透明と出会っているように感じています。
もうひとつ挙げるとしたら赤でしょうか。
夕日で切ない程茜色に染まる山は『明日は雪になるよ。』と伝えてくれます。
冷たい空気を頬に感じながら見る茜色は神々しさを孕んでしみじみ沁みます。

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薪ストーブの火の赤さやストーブに手を伸ばす小さい人達の真っ赤なほっぺや冷たい指先の赤さといったら!
冬の赤色は透き通って澄んでいながら強く芯から燃えて暖かい。
そんな感じです。
──鳥本由弥」

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