読み物
col tempo土居祥子さんと三温窯さん ②
5年越しのコインケース
今回の展覧会がいつもとはちょっと違う形になったきっかけは、土居さんと三温窯の佐藤幸穂さんとのつながりから。
秋田県五城目町の三温窯さんのもとを取材で訪れた際、まずはという口ぶりで、佐藤さんが土居さんとの出会いを訥々と話してくださったのが印象的でした。
標準語とほぼ近い口調に、時折ほんの少しだけ混じる秋田弁と思われるイントネーションもまた優しくて。
出会いとご縁に感謝し心から向き合ってくださっている姿勢に、誠実であたたかな佐藤さんの人柄を感じました。
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佐藤:実は土居さんを知ったのは、2019年の「工房からの風」
その翌年。応募した2019年度の「工房からの風」
何回かあったミーティングのタイミングもそのまま過ぎていってし
コロナ禍に入りしばらくは野外イベントの機会もなくなりましたが
そこでずっとほしかったコインケースも買えました。色、
それがこれです。毎日身につけてます。ちょっと雑に扱っているかもしれないですね。もっと丁寧に扱ってあげたほうがいい感じに育つのかな。
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話しながら、5年越しに手にしたコインケースを大事そうに撫でて手の中に収めていたのがまたいいなあと思ったのでした。
これからますます佐藤さんの手もとや日々に溶け込んでいって、ふさわしい姿へと育っていくのでしょう。