読み物
小野陽介 Polaris ①
北極星
ルリノジコ (瑠璃野路子) という渡り鳥は雛の時期に北極星を見て方角を学ぶそうだ。
渡り鳥の多くは、夜は北極星を目印として飛んでいるという。
鳥も船乗りも旅人も等しく自らの位置を知り航路を決める拠りどこ ろ、北極星。
それは天球面上の天の北極に最も近い輝星である。
生まれた場所でもあり陶芸を始めて以来ずっと暮らしていた益子。
そこから独立し、小野陽介さんは昨冬、 茨城県石岡市へと作陶と住まいの場を移した。
新しい場所で土を掘ってみる。
その土が素地に向いているのか、釉薬の材料に向いているのか。
くり返し確かめる。
新しい窯との付き合いも始まった。
そこで見たのは、今までとは異なるうつわの風景。
考えや工夫を試す日々。
これまでの積み重ねに、これから新しく積み重ねていくものを、 ひとつ、またひとつと獲得していく。
今、どこに向かい、目指しているのか。
拠りどころとする北極星を、心に、空に見る。
そしてうつわの中へ映し出す。
渡り鳥の多くは、夜は北極星を目印として飛んでいるという。
鳥も船乗りも旅人も等しく自らの位置を知り航路を決める拠りどこ
それは天球面上の天の北極に最も近い輝星である。
生まれた場所でもあり陶芸を始めて以来ずっと暮らしていた益子。
そこから独立し、小野陽介さんは昨冬、
新しい場所で土を掘ってみる。
その土が素地に向いているのか、釉薬の材料に向いているのか。
くり返し確かめる。
新しい窯との付き合いも始まった。
そこで見たのは、今までとは異なるうつわの風景。
考えや工夫を試す日々。
これまでの積み重ねに、これから新しく積み重ねていくものを、
今、どこに向かい、目指しているのか。
拠りどころとする北極星を、心に、空に見る。
そしてうつわの中へ映し出す。