読み物
平野日奈子 白秋ふわり ①

ふわりと、秋へ
立秋を迎えました。
まだまだ暑さが尾を引きますが、徐々に初秋へと空気は入れ替わっていきます。
移り変わる季節の境目に近づいていけたら。
多治見の平野日奈子さんを訪ねた時はまだ初夏でした。
近くの小学校ではプール開きをしたばかり。
その声が今や遠くに感じます。
久々の平野さんの仕事場は、以前と同じくたくさんの土や道具や型に囲まれていて、そこに漂うものもまたいつもと同じで軽やかで透明、風通しがいいのでした。
彼女の纏う空気感、作り出す品そのものでした。
白秋は秋のことを言います。
ふわりと、秋へ辿り着きたい。