読み物
やきもの、益子、近藤康弘 ⑥
今回、そしてこれからの釉薬についての構想
今回、近藤さんにロングインタビューというかロングモノローグを頂いた際に、今回、或いは今後の釉薬について少しお話をお聞きしました。
この辺りにも新しい展望が窺えて、ちょっと今後も見据えながら楽しみです。
マニアックですがお好きな方はどうぞ。
近藤「最近の心持ちってのがあって益子の伝統釉をもう一回ちょっと使ってみようかなって思い始めてて」
並白 なみじろ|透明釉
糠白 ぬかじろ|籾殻を使った白い釉薬
益子青磁 ましこせいじ|糠白に銅を足した青~緑系統の釉薬
柿釉 かきゆう|益子で産出される芦沼石100%の赤みのある釉薬
黒釉 くろゆう|柿釉に灰と籾を足した黒味のある釉薬
飴釉 あめゆう|黒釉に更に灰を足した飴色系統の釉薬
近藤「ここら辺が定番の釉薬かなと思ってて。
最近益子黒の釉薬を作ってみたくてテストも終わったんで展示会にちょこっと出せたら。
あと糠白、白の。
糠って字は米偏に康で。米食ってる康やぞって昔言われて。それを最近思い出してて使ってみようかなと思ってます。
良い悪いは置いておいてうまく使いこなせてるのとかも置いておいて、これから使ってみようかなと思ってます。
三彩には、飴と織部釉(透明釉に銅を足したもの)を使ってます。
今後もう一回見つめ直していきたい。
意外に益子でやってる人は少ないんで。
素朴な感じが好きです」
(了)