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2022.09.25 Sunday

読み物

椀籠屋の石井 鉄屋の鈴木 ⑤

  • かろやかにしなやかに

    かろやかにしなやかに
    鉄屋の鈴木浩さんは群馬のご出身。
    長野県原村の鉄工房に勤め、現在は群馬県高崎市に工房「十文字工房」を構えて鉄を中心とした素材で店舗や住宅の外装や建築金具などの注文仕事を請け負って、ものづくりされている。

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    油絵を描いていた鈴木さんが、鉄の世界に入ってから20年以上。

    鈴木さんは、柔軟な感性で身軽な方という印象。
    最初に百職に来てくださった時も、群馬からひょっこり運んでくださった。
    2回目に来た時は、熊本の肥後象嵌を訪ねるついでにうちに寄って納品をしてくださった。

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    ご本人曰く
    「昔から放浪癖があるんですよ」
    と。
    3週間くらいインドを巡って来たなんていうお話も。

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    注文品の納品では、県外など遠方の注文先の施主のもとへ足を運ぶことも割と多いという。
    (注文品が建築物の一部の場合も多く、その取付けもするため実際に現地に行くことになるといった理由もある)
    施主がいて、その希望にまずは耳を傾ける。
    場合によっては、そこに他の分野の方も加わって…建築家や異素材の作家さんたちなどと組んで意見交換しながら作り出す仕事になる。

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    身体も気持ちも、ある程度のフットワークの軽さと柔軟性が必要とされる。
    仕事で鍛えられた部分もあれば、鈴木さんが持って生まれた性質を活かして出来上がって来たスタイルのような気もする。
    人の意見に耳を傾ける。
    そこで抽出した他者の意見や希望の要素に、自分ならではの方法やオリジナリティを付加して、鈴木さんだけの答えを導き出してものをつくる。

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    ふだんはどこかの建物やお店の看板、お宅の家や庭に収められているのが鈴木さんのいわゆる「作品」。
    今回は展示で手に取れる形の「作品」として百職に並ぶ。

    店主の私といういわゆる施主がリクエストを出して、鈴木さんに作ってもらった作品も割とあります。
    熟練の域に入ってきた20年選手の、魔法使いのような腕を持った鈴木さんが生み出す多彩な作品群を皆さんに披露するのがとても楽しみです。

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